名古屋市港区の歯科医院
マイコプラズマ肺炎に関するお願い
現在、国内において過去最多水準のマイコプラズマ肺炎患者数が報告されております(特に愛知県においては10月22日のデータで全国平均の2.5倍以上)。感染経路は飛沫感染および接触感染です。マイコプラズマ肺炎の治療にはマクロライド系やテトラサイクリン系・ニューキノロン系抗菌薬がよく用いられるのですが、最近ではマクロライド系抗菌薬が効きにくい「耐性マイコプラズマ」が増えております。地域差はありますが、約半数が耐性菌となっているようです。好発年齢は6~12歳の小児ですが大人も感染することがあり、かつ重症化しやすい傾向があるようです。潜伏期間(2~3週間)を経た後に発症しますので、医療機関側としましては「たとえ今日現在症状が無いからといってもすでに感染している可能性は有ると考えて対応すべき」だと考えます。残念ながら特異的な予防法は無く、手洗い・うがいなどを励行し、マイコプラズマ肺炎患者との濃厚接触を避けることしかありません。ご不快に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、当院の患者さん方におかれましては新型コロナ同様、院内感染防止対策として引き続き「待合室でのマスク着用」および「診療前の消毒薬によるうがい」へのご協力を何卒よろしくお願いいたします。